プロフィール
丹波木綿を織っている二人で2021年1月にSHUKUBA(旧福住小学校)にて
丹波木綿Labo絲(いと)という工房を立ち上げ、同4月より研修生の募集を
始めました。丹波木綿の製作の見学、糸紡ぎの体験などの受け入れを行い、より
多くの方に丹波木綿を知っていただきたいと活動をしております。
製作する際、作品へのこだわり
丹波木綿は木綿の栽培が始まった江戸末期から明治中頃まで、家族が使うものを農山村の女性たちが自分の家で作っていた丹波地方の織物とされております。私たちは、かつての丹波地方の女性たちのように、よそゆきではない、さりげなく素朴な優しさ・暖かさが伝わる織物を作りたいと思っております。また、織物の出来はすべて手紡ぎ・草木染めの糸の良し悪しで決まります。工房の名前のように「絲(いと)」にこだわったものづくりを目指します。
日々の暮らしの中で大切にしていることや習慣にしていること
丹波木綿の糸はすべて草木染めです。草木の枝・茎・葉を使って染めます。自然から色をもらうので、草木の生命力を敬い感謝すること。その季節にしか染められない植物・実などがあるので、季節の流れに敏感であること。などを大切にしております。
使われる方へのメッセージ
棉から糸車で糸を紡ぎ、草木で染め、手織りで織るという根気のいる作業を経て、一枚の布となります。大切に使っていただけると幸いです。手紡ぎ・草木染めの布はデリケートで、化学染料と比べるとどうしても退色していきます。使いながら布を育てることも楽しんでいただけるとうれしいです。