インタビュー

02陶芸 森脇要
陶芸

マグカップに描かれた「コーヒー」「こーひー」「珈琲」。わかりやすいですね(笑)

 アルファベットで「coffe」と描かれたマグはあるのですが、なんとなく「日本語で描いてみてもおもしろいんじゃないかな」と思って作ってみた作品です。ほかにも一人ひとりに取り分ける小皿を「銘銘皿」というらしいのですが、羊を描いて「メーメー皿」。カップの受け皿にゾウを描いて「ゾーサー」なんかもあります。

自由でおもしろいですね。 こういった作風が好みなんですか?

いえ、実はもっと武骨というか、土や釉薬の色を生かしたシンプルな器が好きです。ただ、今、一番売れているのはコーヒーマグ。よくイベントに出向くのですが、皆さんが手に取ってくださるのはマグで、横に置いているシンプルな器はなかなか見てもらえません…。「コーヒーマグの人」と思われているかもしれないけれど、他の作品にも興味を持ってもらえるよう、がんばりたいと思っています。

自由でおもしろいですね。 こういった作風が好みなんですか?

いえ、実はもっと武骨というか、土や釉薬の色を生かしたシンプルな器が好きです。ただ、今、一番売れているのはコーヒーマグ。よくイベントに出向くのですが、皆さんが手に取ってくださるのはマグで、横に置いているシンプルな器はなかなか見てもらえません…。「コーヒーマグの人」と思われているかもしれないけれど、他の作品にも興味を持ってもらえるよう、がんばりたいと思っています。

なるほど、悩みですね…。ちなみになぜ陶芸家になろうと?

大学を卒業する時、特に興味のある仕事がなかったのです。しかも、しゃべるのが苦手。そこで消去法でいろんな仕事を考えてみました。たどり着いたのが、モノづくり。ひとりでできて、手に職がある「職人」に憧れていたことを思い出したんです。そうすると、昔、体験教室で縄文土器を作ったり、絵付けをしたこともあって、「陶芸良いな」と。それで、京都伝統工芸大学校で陶芸を学びました。

島根県のご出身ですが、丹波篠山にはなぜ?

母の実家があるんです。祖父母が暮らしていたのですが、早くに亡くなって空き家になっていたので、そこで暮らしながら学校に通ったり、丹波焼の窯元で修業をさせてもらいました。いわゆる「孫ターン」ってやつですかね。幼い頃から夏休みなどに来ていた家なので、ちょっとワクワク感がある場所です。良いところですが、敷地が広くて草刈りが大変です。

今後の目標は?

今は私も催事などに出向いていて、作陶しているよりもしゃべっている時間が長い(笑)しゃべりも苦手なので、できれば作品を扱ってもらえるお店を増やして、作ることに専念したいと思っています。あとはコーヒーマグで注目してもらっている間に次の一手となる商品を作りたいですね。