インタビュー

01陶芸 AOBA POTTERY
陶芸
青葉聡示

どんな作品を作りたいといった思いはありますか?

「50年前にもあって、50年後にも残るような作品」を作りたいと思っています。特にスリップウェアが好きなので、「スリップと言えば青葉」と言われるようになるのが目標ですね。

かわいい人物が描かれた陶器が多いですね。何か理由があるのでしょうか?

 小さなころから絵を描くことが好きで、自分の描いたイラストを陶器にしたかったんです。好評をいただいているのは、「しげおカップ」。顔や体があるカップですが、もともとは植木鉢のデザインで、好きな草木でしげおの髪の毛を作るものでした。ほかにも腹筋をしている人の箸置きは「腹筋族」。なぜかキノコも好きで、皿などに描いています。

陶芸を生業にした理由は?

愛媛の実家は祖父も父も陶芸家。家の食卓に並ぶ器も父が作ったもので、幼い頃から陶芸が身近にありました。陶芸教室に来る人に作品やイラストを褒めてもらうことがあり、うれしかったのを覚えています。  高校を卒業する時、絵か陶芸かで迷って父に相談したら、「絵は後でもできるから、まずは陶芸をやったらどうか」と。それで愛知県立窯業技術訓練校に入学し、陶芸を学びました。

なるほど。丹波篠山にはなぜ?

訓練校を卒業した後、丹波篠山の窯元に就職したんです。そこで修業して2019年に独立。「AOBA POTTERY」を立ち上げました。京阪神に近いし、工房にできる倉庫付きの物件も見つかったので、陶芸を生業にするにはとても良いところです。冬は寒いですが…。

作品を使う人には?

そうですね、安い陶器がたくさん売ってある時代ですし、安くても『いいな』と思うものもあります。作り手としては、その人が気に入った陶器で食卓を彩ってほしいし、その中に私たちの作品も入れてもらって、少しでも「生活が豊かになったな」と思ってもらえたらうれしいです。